-短編集-『泡雪』
二人が、永遠の冬に閉じ込められることで
彼女には春が。
季節は巡り、人は生きていれば、変化していける。
そうだ、こいつらのように、
終わらせることが二人の始まりだと、
いくら叫んでも、誰も許さない。
季節は移り変わり、
冬が去り、
春が、
夏が、
記憶を風化し、時間の流れに、痛みが押し流されても、
俺は、叫ぶ。
裏切り者に、罰を。
死には、孤独を。
二人を別の墓に押し込み、
俺は笑う。
彼女には春が。
季節は巡り、人は生きていれば、変化していける。
そうだ、こいつらのように、
終わらせることが二人の始まりだと、
いくら叫んでも、誰も許さない。
季節は移り変わり、
冬が去り、
春が、
夏が、
記憶を風化し、時間の流れに、痛みが押し流されても、
俺は、叫ぶ。
裏切り者に、罰を。
死には、孤独を。
二人を別の墓に押し込み、
俺は笑う。