-短編集-『泡雪』
強い風に、後ろへとものすごい勢いで流されたマフラー、
はだけてあらわになった、コートの裾から丸見えの生足
あまりの風の冷たさに、太ももはまだらに変色。
髪も、漫画のように地面と平行に流れる。
むき出しの顔面は、目を開けることもままならず
すぐに鼻毛が凍りつき、さっきまでグズグズ泣いていたときに
鼻の奥で粘ってた鼻水が
鼻毛を凍らせてぺこぺこ
鼻で息をするたびに
ぺこぺこ
ぺこぺこ
何で、こんなことに
なったのかなぁ・・・ ・・・ ・・・