-短編集-『泡雪』
「あなた、責任とってよ」
「は?えー、責任、と申されましても・・・」
「何とかして、札幌連れていってよ!」
「少々、お待ちください、えー列車の運行状況を今一度調べてまいり・・・」
「ばかじゃないの?!そうじゃなくて、あんたが!仕事のあとに!」
私のほうが、ばかみたいだった。
完全に酔っ払って絡む客レベルに、わがままでどうしようもないことを訴えて、この駅員と、一分一秒でも長く、話したい。
話して、いたい・・・
誰かと・・・
「は?えー、責任、と申されましても・・・」
「何とかして、札幌連れていってよ!」
「少々、お待ちください、えー列車の運行状況を今一度調べてまいり・・・」
「ばかじゃないの?!そうじゃなくて、あんたが!仕事のあとに!」
私のほうが、ばかみたいだった。
完全に酔っ払って絡む客レベルに、わがままでどうしようもないことを訴えて、この駅員と、一分一秒でも長く、話したい。
話して、いたい・・・
誰かと・・・