維新なんてクソ食らえ後始末が大変でしょ。浅木の巻
毎日


夜回はしていた。


小春も順番で出ているようだった。


今夜は小春とサキの番だった。


二人はどこか寂れた店のコンパニオンの様だった。


でも、サキはヤクザの姉御という感じなので、二人に声をかける男は相当に酔ってない限りいないだろう。


「お頭」

と、サキが言いかけたのを小春が止めた。


「怪しまれるから、ここでは、小春でいいわ」


「すいません。小春さん。いい話しではないんですが、この街にも阿片が入ってきているようです」

「そうね。浅木さんの診療所にも患者がいるそうよ」


「ちょうど、この裏の路地で売買されている話を聞いたんですけど、ちょっと行ってみませんか」

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