維新なんてクソ食らえ後始末が大変でしょ。浅木の巻
藤田が言ったように、この丘からなら街の火の手がよく見えそうだった。

「うっそうとして木が多いな。頂上まで行かないと無理か」

とつぶやいた。

だが、丘を登っていくと、中腹に三重の塔があった。

ちょうどそのあたりで木々の背が低くなっていて、塔の最上階に登ったら街の火の手が見えそうだった。

浅木は壊れた扉から塔の中に入っていった。
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