超溺愛ブラコン妹の彼氏
そのままお返しする」

チッうっせぇ奴。

俺の横に並び

「紗輝ちゃん平気?今日、お邪魔していぃい?」

聞いてきた。

「どぅぞ、帰り一緒に行こうぜ。1年もいるけどな」
「やたっ。拒否られるかと思った。昨日もさぁ行きたかったのにぃ1人だけ除け者にされて…寂しかったょ。だからぁ今日はたぁぷり紗輝ちゃんとラブラブさせてもらうか・ら」

何だょ、ラブラブって。

萌ちゃんか?コイツは…

イヤイヤ実雷だょ。

性格が似てんだな、2人は。

おっと、本物の萌ちゃん登場だ。

下駄箱につき1年坊や達を見付けた。

「空那先輩、おはよーございまっす。待ってたッスょん」

ウゲッ朝から疲れるテンション。

「萌ちゃん、おはよー。放課後、俺も一緒だからよろしくねん♪」

似た者同士の片割れが話し掛けた。

「えぇ゙!?実雷先輩もぉ?」

あからさまに嫌な顔をする萌ちゃん。

そんな萌ちゃんに肩を組み
「そぉんなに喜んでくれるなんて、嬉しいょん、萌ちゃん♪」

「俺、男には興味ないっすから」

「俺もないょん。好きなのは紗輝ちゃんだもん。早く会いたいねっ」

数回頷く萌ちゃん。

そんな2人を見ていたら

「空那、紗輝の熱下がったか?」

みー君が神妙な顔で聞いてきた。

「あっみー君、おはよ。出掛けにみた時は昨日みたいな苦しさは感じなかったけど…」

「今は1人か?」

いい質問がきた。

どんな顔するかな?

1つ屋根の下にいとことは言え病人の可愛い女の子の傍に男がいるってのは…

「病人の可愛い妹を1人にする訳ないっしょ。いとこのヤローが来てる」

険しい表情になるみー君。
「ヤローって男か?」

「そっ。親父が色々きいてたみたいだけどソイツしか手のあいてる奴がいなかったって」

「大丈夫なのか?」

神妙な顔をするみー君を数秒見つめ

「帰りたくてしょうがない。まぁさっ病人に手は出さないだろうけどね」

本音を言った。

「しかも朝、紗輝ちゃんと話せなかったし。まぁ寝てたから当然だけどね。だ・か・ら、放課後はさっさと帰るから。モタモタすんなょ?」

付け加え、それぞれのクラスへ向かった
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