超溺愛ブラコン妹の彼氏


目が覚め起き上がりあたりを見回すと誰もいない。

でも…昨日はお兄達がこの部屋で寝てくれていたはず。

あれは夢?

布団をはがし立ち上がろうとしたらナイトテーブルの上に派手な手紙?ともぅ一通が目についた。

共に手にし、派手な方から開いて読んだ。

空那からで、そうでないのは舞桜ちゃんとみー君と萌ちゃんからの手紙だった。
全て読み、この部屋に誰もいない寂しさで心細かった気持ちが一気に温かくなった。

書かれている通り携帯の電源を入れた。

そしてお兄達とパパに起きたょメールをし、舞桜ちゃんとみー君と萌ちゃんには嬉しいお手紙ありがとうメールを送った。

携帯を手にしリビングへ向かった。

そしたら…私しかいないはずの家にもう1つ足音が聞こえ…。

リビングの扉が開き

「紗輝〜」

私の顔を見るなり抱き付かれた。

「な…ぎさ君?」

「そぅ!覚えててくれたんだ、よかったぁ。忘れられてたらどうしようかと思ってた」

私と距離をとりオデコ通しをくっつけて言われた。

「おはよう、紗輝。熱…下がったみてぇだな?飯食えるか?」

私が頷いたのを確認すると肩をくまれ歩き始めた。

リビングのソファーに座るよう促され

「紗輝、可愛くなったなぁ。毎日、告られて大変だったり?」

「そんな事ないょ。可愛い子一杯いるもの。それより…今日、大学は?」

キッチンにいる渚君に問い掛けた。

「紗輝パパからのSOSがきたんだょ?大学より紗輝のがだ・い・じ」

ニコって微笑んだ。

そしてお盆に私の朝食を乗せ持ってきてくれた。

「ごめんなさい」

ソファーに座った渚君に謝った。

「ん?何で紗輝が謝まんの?」

「だって…大学…お休みさせちゃって」

フッと吐き出し

「紗輝にも会いたかったから。大学より紗輝のが大事。そんな事より飯にしよっ」

暖めてくれたパパお手製のお粥をご飯茶碗によそってくれた。

何故か私に渡してもらえずスプーンに軽く1すくいしたお粥をフーフーし始めた。

そして私をみてニコって微笑み

「紗輝、あーんして?」

「だ、大丈夫だょ?独りで食べられるょ」

カンでしまった。
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