超溺愛ブラコン妹の彼氏
渚君のオデコにキスをし隣のソファーに静かに座り携帯をいじり始めた。



☆空那

紗輝ちゃんの事が心配で電話したのに…

渚に何かされてないかが心配なのに…

何で条二の名前何か出すんだょ…

アイツの事は今はいいじゃねぇか…

条二のおかげで今日、休む事になったんじゃんかょ…
紗輝ちゃんの問い掛けに答えられなかった…

ごめんな…紗輝ちゃんの事になると…俺はイッパイイッパイで…冷静になれないんだ。



☆美景

今日の放課後、紗輝の家には行くけど電話で元気な声が聞けて嬉しかった。

なのに…紗輝は一緒にいる奴の話を嬉しそうにしてる。

紗輝と話はしてるけど内容はソイツの事ばかり。

空那から話は聞いていたが…もぅ沢山だ。

悪いけど紗輝とはもぅ話したくねぇ。

紗輝を突き放してしまった。

罪悪感はあるが…今は勘弁してほしい。

舞桜の携帯からかけた電話を勝手に切り、しかも俺があんな態度だったのをみてたから散々なじられた。

悪ぃと思ってるんだょ。

紗輝ともっと話したかった。
だけど…明るく他の男の話をする紗輝が許せなかった。
話を聞く内に紗輝の笑った可愛い顔が頭に浮かんできたんだ。

その顔を他の男に見られたくねぇと思った。

あんな言い方して…今頃、紗輝は泣いてたり?

それをアイツは…まさか…抱き締めていたりする事は…ないか?

もしそんな事してたら…俺のやった事は意味ねぇな。
オカシナ笑いが出たと思ったら舞桜から強烈な平手打ちを食らって目が覚めた。
'そんなんじゃ紗輝ちゃんの男になれないわょ!!'だって。

んな事わかってるょ。

しっかし凶暴女になったなぁ舞桜の奴。

隣にいる枚輝が目をむいてんぜ?

こんな事やっちまって枚輝に逃げられないか?

って人の事、心配してる暇はねぇな俺。

結局、昼飯なんか食えなかった。

一部始終をみていた萌はモグモグ食っていたけどな。
紗輝に詫びのメールでも入れっか…

でも…何て送る?

ストレートにやると告ってるみたいだしな?

でも…理由言ってしまうと…ってこれも告ってるか?
チッ送れねぇじゃんかょ。
はぁ…好きな女を前に…何も出来ねえ俺がいたなんて…
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