超溺愛ブラコン妹の彼氏
って…

あっ本当に好きな人が出来たって事?

言ってくれたらいいのに…
私がこんな状態だから言えないの?

私も…いよいよ…お兄ちゃん離れしなきゃいけない時だって事だね。

鈍感な妹でごめんね。

メールするから。

'世那…ごめんなさい。勝手に空那に嫌われたって話をして。当然だよね、私、妹だもん。私、浮かれすぎてた。ごめんなさい。私は大丈夫。好きな女の人の元へ飛び込んで下さい'

これを打ち終わった途端、涙腺決壊。

止めどなく溢れる涙。

私は所詮、妹。

お兄達の妹。

邪魔な妹だった?

ごめんなさい。

今から空気のような妹になるから。

お兄達に助けは求めない。
彼とも言わない。

私は…貝になるから。

だから…私をみても…声かけないで。

もぅ少ししたら…ここ出て行くから。

それまで…目をつむって。


☆渚君

んぁ…寝ちまったか。

でも…よく寝れたかな?

あっこの毛布…さっき紗輝にかけたのか。

今度は紗輝がかけてくれたんだな。

って…紗輝?

何で…いない?

でも…泣き声…紗輝…のだょな?

廊下から聞こえる声に足が向かい…ドアを開けた。

「紗輝!?どぅしたんだ!?何があった?」

うずくまり声を押し殺すように泣いている紗輝の姿があり…強く強く抱き締めた。

それに答えるように紗輝も強く俺を抱き締め小さなガキのように大声を出し泣き始めた。

一体、何があった?

俺が寝てる間に何が…

数分そうして落ち着いた紗輝。

でも俺に抱き付く力はそのまま。

紗輝…俺を頼ってくれているんだな。

紗輝が俺の妹だったらって考えると…アイツらみたいに溺愛すりだろうなぁ。

だってさぁこぉんなに可愛い妹だぜ?

言われた事はホイホイやってやるょ。

だから…紗輝…

何があったか知らねぇが…俺でよければ、じゃんじゃん頼れょ?

俺は紗輝の味方だからな…覚えとけ。


「渚君…もぅ少しこうしててもらっていい?」

やっと紗輝の声を聞くことが出来た。

「いいんだけど…ここ廊下だから。リビング行こうな?」

有無を言わせずお姫様抱っこをし移動した。

「紗輝…
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