超溺愛ブラコン妹の彼氏
俺が寝てる間に何があったのかわかんねぇけど…頼ってもらえて嬉しいょ」

「もぅ…ね…渚君しか…いないの。世那には…突き放されちゃった」

弱々しく語る紗輝。

何があったんだょ…

こんな可愛い紗輝を苦しめやがって。

震えてるし…

「ごめんなさい。今だけでいいから。今がすぎたら…渚君からも離れるから。私の傍にいると…よくないから」

「一体どうしたんだょ!?こんなに震えてるじゃねぇかょ!?俺は紗輝が何を言っても離れねぇ!兄貴達が紗輝の傍から離れたんなら万々歳だぜ。俺がアイツらのかわりになって守ってやっから心配すんな」

紗輝の肩に手を置き熱く語っていた。

そして頬に手を移動させ唇にキスをした。

再び抱き寄せた。

「紗輝…お前が思っている程何でもない事な気がするょ。兄貴達はヤキモチ妬いてるだけ。紗輝だけだょこんなに堕ちているのは。それに紗輝にベタボレのシスコン兄貴達がお前から離れられる訳ねぇじゃん。独りで堕ちてんじゃねぇよ。言いたい事は言え。溜め込むな」

「私の…悪いとこ…ってどこだと思う?」

ん?紗輝の悪いとこ?んなとこあるか?

「まぁしいて言えば可愛いすぎるとこだ。だから皆、紗輝にヤキモチ妬いてトラブルんだょ」

「何…それ。私…可愛くないもん。可愛かったら嫌われないもん。皆…離れていくもん」

卑屈になっている紗輝がいとおしくて力強く抱き締めた。

紗輝との隙間がないくらい強く抱き締めた。

「俺は離れねぇって言ったろうが。よく聞けょ?誰もが紗輝の事を我が物にしたいって思ってる。他の奴には渡したくないってな。だから自分以外の男と話してたりする紗輝をみて勝手にキレてるだけ。だ・か・ら紗輝に落ち度はない」

「渚君て…皆より…私より…私の事しってるみたい。久々にあったのに」

「俺にホレたか?今の紗輝を奪うのは簡単だ。こんなに密着してるしな」

慌てて逃れようとするが離さねぇよ。

紗輝からのお誘いじゃんか。忘れたのか?

「暴れんな。何もしねぇよ。まぁしてほしいなら別だけど?ははっ」

「じゃあ私が望めば抱いてくれる?」

はぁ!?なんだって!?

紗輝が言ったんだょな?
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