超溺愛ブラコン妹の彼氏
「何か買ってく?」

「いい」

「そんなに早く会いたい?」

わかりきった事聞くなょ。
いいなぁあの3人は無邪気でって…1人…へこんでるか。

アイツもやっちゃったんだったな…。

「空那君、仲間がいたなんて思わないでね?2人よりも傷ついているのは誰かよく考えな」

「はぁ…お前は俺の事よくわかるんだな?」

「わかるょ手に取るようにね。近い将来身内になるかも?だしぃ、こぉんなに妹にベタボレの兄貴に出会うの初めてだしぃ恋愛下手っしょ?愛しの紗輝ちゃんを前にするとさっ。自分の思い通りにならないもんね?紗輝ちゃんは」

そこまで言い終えた時、3人が出てきた。

「ありがとうございます。終わりました」

舞桜ちゃんの明るい声が響く。

「みー君、いい男が台無しだょん」と実雷。

「そーだょ!んな顔で紗輝ちゃんに会えないだろ!?治るもんも治らねぇじゃん」と萌ちゃん。

「そうょ!2人とも紗輝ちゃんの事、好きなんでしょ!?今の2人は紗輝ちゃんの隣に相応しくない!紗輝ちゃんは身体はったのょ!誰よりも一番傷ついてんの!一緒になって堕ちて…どぅすんのょ!情けない…。大きな心で優しく包んであげる事出来ないの!?」

泣き崩れてしまった。

萌ちゃんがあたふたしながら駆け寄り背中をさする。
「あーあ、可愛そうに…。いい男が2人して可愛い女の子泣かしちゃって。今、泣いたら行けないじゃん。泣いたのバレるし」

舞桜ちゃんの傍に行き何か声をかける実雷。

かわりに萌ちゃんがこっちに来て物凄い睨みをきかせ
「紗輝ちゃんだけじゃなく舞桜まで傷つけてんじゃねぇよ!お前らなんかに紗輝ちゃんを渡さねぇからな!」

舞桜ちゃんの元に戻った。
2人に支えられ立ち上がった舞桜ちゃん。

「ありがとう。ごめんね、こんな所で取り乱しちゃって…。でも…私…紗輝ちゃんには笑っていてほしいから。紗輝ちゃんの笑顔大好きなの。あの子に涙は似合わないもん。あははっこの後、仕事なのに…大丈夫かな?こんな顔で…」

「見せて?」

実雷に顔を食い入るように見られる舞桜ちゃん。

「まだ時間あるでしょ?だからメイクで隠せるとは思うけど…。舞桜ちゃんかっこよかったょ。
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