超溺愛ブラコン妹の彼氏
ん?舞桜ちゃん?

頬がほんのり色付いてきた?

「紗輝ちゃんの周りってイケメン多すぎ!」

舞桜ちゃん…枚輝君が泣くょ…

「で、でねっこちらが舞桜ちゃん」

渚君に対してかみながらの舞桜ちゃんの紹介になってしまった。

「君が舞桜ちゃんかぁ。紗輝から話は聞いてるょ、よろしくね」

私の肩に手を置き舞桜ちゃんに微笑む渚君。

「紗輝ちゃん!何やってたの?コイツと?」

「あっ私の部屋でね写真撮ってたの」

すっごい目付きで渚君を睨む萌ちゃん。

声も低いなぁ。

どぅしたんだろう…

そんな事思ってたら、いつの間にか萌ちゃんの腕の中にいた私。

「もぅ返してもらいますから!」

「お前のなの?紗輝って」
「そぅです!いとこのものにだけは、ならないと思います!」

うわぁ何だか私の背後で火花が散ってる感じ…

抱く力も凄く強い。

でも…嬉しいな。

今日、初めて嗅ぐの萌ちゃんの匂い。

思わず抱きしめ返しちゃった。

「紗輝ちゃ─」

私のオカシナ?態度に気付いた萌ちゃんが離れようとした。

それをさせないために腕に力を込めた。

「今日1日学校に行ってないだけなのに…凄く懐かしく感じちゃう」

「紗輝ぃぃ。俺もずっとこうしたかった!」

私の頭を頬ずりしてきた。
「ちょっと萌!?あんただけの紗輝ちゃんじゃないのょ?離れて!しかも呼び捨てってどういう事ょ?」

凄い剣幕でまくしたてた舞桜ちゃん。

「嬉しい事を言ってくれたから彼氏気分に浸ってんの。これからもっ紗輝って呼んでいい?」

「うん」

その途端

「紗輝…紗輝…」

と耳元で囁かれた。

いきなり視界が明るくなり皆が私をみていた。

萌ちゃんも私を唖然とみていた。

背中に温かみを感じ後ろから誰かに包まれているみたい。

「紗輝ちゃんは私のなの!私は後少しで行くんだから!独占させてもらう!」

舞桜ちゃんに後ろから抱きしめられていた。

「紗輝ちゃんパワーを一杯補給して仕事するんだから!」

「ど・う・ぞ?舞桜がいなくなったら俺のもんだし」
「そうはさせないわ!ねぇ空那先輩?」

「えっ?だね…」

空那…まだ怒っているんだね…
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