超溺愛ブラコン妹の彼氏
もしかして扉を背に寝たのか?

そうだったら…原因は俺か?

ってまた熱出ちまうじゃねぇか!?

思うより先に身体が動いていた。

寝ているであろう紗輝に気付かれないように最新の注意を払って、ゆっくりと扉を開けてった。

俺の身体が入るぐらい開いたところでサッと中に入りさっき舞桜が渡したノートのコピーを抱き締め寝ている紗輝がいた。

体育座りをして顔を横に向けている。

ん?

ノートのコピーが濡れてる?

涙か?

俺のせいだな…

そう思うと同時に身体が動いて紗輝をお姫様抱っこしベッドに腰かけた。

オデコに手をあて熱がないかどうか確認した。

その手を頬へ移動させ親指で唇に触れた。

ずっと触れたかった紗輝を感じられて満足な俺と泣かせてしまった罪悪感を感じる俺がいる。

「紗輝…ごめんな、素直になれなくて。紗輝の口から他の男の名前何て聞きたくねぇんだ。例え、いとこでも。こんな俺…嫌いだょな?でも…俺は紗輝が好きなんだ。紗輝の事ばかり考えてんだょ。紗輝が男と話してっとムカつくんだ。紗輝に気持ちを言う事すら出来ずに泣かせてばかりなのにな」

顎に手を添えキスをした。
「寝ている紗輝には優しく出来るのに…最低な奴だょな、俺」

紗輝を抱き締め頭に頬ずりした。

髪の毛を撫でながら話し掛けた。

「紗輝は俺のものになってくれる予定あるか?俺は紗輝じゃないと駄目だな。俺の知らない紗輝がまだまだ一杯ある。それを教えて欲しい。こんな事こっぱずかしくって寝てる紗輝にしか言えねぇけどな。だから…もぅ少し…このままでいさせてくれ」

少し力を込め抱き締めた。
「紗輝っていい匂いだょな。何か俺…依存しすぎてるか?まだ紗輝は俺の女でもねぇのに。兄貴達のご機嫌とるから俺の…俺だけの紗輝になってほしい。何て寝てる紗輝に言ったってな?夢にでも出てきていれば伝わるか?この想い…紗輝を守るのは一生俺でありたい」





ん?何か…温かい?

ん!?誰か…話してる?

でも…この声…みー君?

何で?

えっ!?て事は…みー君に抱き締められちゃってる???

でも…いつものみー君じゃないね?

って…私いつ目覚めればいいの?
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