超溺愛ブラコン妹の彼氏
でもね…すっごく私への想いを語ってくれてて涙が出てきたの。

「紗輝?悲しい夢でも見てんのか?」

そんな優しい言葉をかけてくれるみー君もいるんだね。

涙が止まらなくなっちゃうょ。

その流れ出た涙を口ですいとるみー君。

悲し涙じゃないと言いたいょ。

だから…起きてるって態度で示しても…怒らないで…。

「嬉しい夢…」

「嬉しい?」

みー君が優しい声音でかえりてくれた。

「嬉し…涙」

言って直ぐみー君を抱き締めた。

「紗輝!?」

クールなみー君が慌ててるっぽい。

「もぅ…怒ってない?」

「…」

「やっぱり…まだ怒ってる?」

「…」

「今ね…夢みてたみたい。男の子が…私を抱き締めて…何か言ってたの。その温もりが…優しくて。その男の子ね…紗輝って言ってたの。私も紗輝だから…何か感じるものがあって」

引き離しにかかったみー君。

「やだっ離さないで!まだ夢の途中だょ?もぅ少し…夢みていたい」

引き離すのをやめて再び優しくて力強く抱き締めてくれた。

私の髪をいとおしそうに撫でながら

「紗輝、もぅ怒ってないから。いい夢みてたんだな?夢の続き…見られるか?俺は…紗輝の顔がみたい」

だって!

どぅしよ!?

私、起きてる事…バレバレ???

でも…今の顔は見せられないょ。

だって泣いて…目腫れてるでしょ?

まだ…こうしてくっついていたい。

「私…こうしていたい。貴方が夢の中の男の子?だったら私の夢に付き合って欲しい」

「無理。夢じゃなくて現実。俺は…好きで…愛してる女を…抱き締めてる。紗輝は?」

無理だって…どぅしよ…

愛してるって本当に私の事?

「怒ってねぇから…顔…みたい。どんな顔でも…俺が見る紗輝は可愛いから」

可愛いからだって!

あのみー君がそんな事言うなんて!

夢の中だから?

もぅ夢じゃないってわかっているのに?

「みー君…もぅ私起きてるのわかってるでしょ?何で優しいの?」

ズバリ聞いてみた。

「紗輝が好きだから。ごめんな?こんな…ありきたりな台詞しか言えなくて…。でも紗輝は失いたくない。だってそぅだろ?今、紗輝の一番近くにいるのは俺だろ?」
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