超溺愛ブラコン妹の彼氏
「ん?美景もいたの?オッス」

「紗輝ちゃん私、仕事行くね。自分の気持ちに素直に行動するんだょ?何かあったら直ぐ知らせてね?すっ飛んで来るから!本当だょ?」

凄い剣幕で語る舞桜ちゃん。

「舞桜、紗輝ちゃんの保護者みてぇ」

「そうょ。私は紗輝ちゃんの大親友だもの。保護者にだってなるわ。ね?紗輝ちゃん」

「うん!!ありがとう♪」

「空那先輩も笑ってくれてるょ?」

耳元で言ってくれた。

振り向くと空那ははにかんでいた。

「じゃあね、紗輝ちゃん。ここでいいから、美景とリビング行って?空那先輩は車までお願いします」

「色々ありがとねっ♪明日は行くから。いってらっしゃい」

みー君も舞桜ちゃんに片手を挙げ見送った。



☆空那

玄関を出て舞桜ちゃんの見送り。

「空那先輩、紗輝ちゃんと仲良くして下さいね。じゃないと私がさらいに来ますから!」

舞桜ちゃん、人さらいになるのか!?

「さらわれないように気を付けます。今日はごめんね?」

ハニカミながら首を左右に振った。

「じゃあ行きますね。明日、元気な紗輝ちゃんとお兄様達の仲良い姿みせて下さいね?行ってきます」

軽く頭を下げ手を振り車が出発した。

舞桜ちゃんに迷惑かけたな…。

紗輝ちゃんの親友なのに…
でも…ありがと

紗輝ちゃんは幸せだね。

舞桜ちゃんみたいな親友を持てて。





みー君がリビングの扉を開け入ると皆の視線が私に集まった。

「紗輝!?何してた!?まさか美景に無理やり!?」

萌ちゃんが私の両手を掴み凄い剣幕で質問攻めにしみー君と私を交互にみた。

「萌ちゃん、紗輝ちゃんがビックリしてるじゃん。落ち着きな」

実雷先輩が諭し

「紗輝、みー君とやらに告られたの?」

渚君…鋭い。

「ふぅん。図星かぁ。で?紗輝の答えは?」

またまた皆の視線が私に!?
どっどぅしよう??

何て答えればいい??

ガチッと扉が開き空那が入って来た。

皆の視線が空那にうつりチャンスと思った私は抱きついた。

「空那…もぅ怒ってない?こぅされるの…嫌?私に…触れたくない?」

「んな訳ないじゃん」

優しく空那の香りに包まれた。
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