超溺愛ブラコン妹の彼氏
「ごめん、紗輝ちゃん。舞桜ちゃんにも散々怒られた」

ギューと抱き締めてから少し距離をあけ

「仲直りのキスしていい?」

嬉しくて私から背伸びをしてキスをした。

ギャラリーがいるのも構わず大胆な行動に出た私。

だって空那を感じたかったんだもん。

チュって音をさせたら怪しげに口角をあげた空那がいて

「紗輝ちゃんからしてくれるなんて思わなかったなぁ」

角度をかえ数回キスされた。

「何かさぁ紗輝ちゃんを抱き締めてるはずなのにぃみー君の匂いが鼻につくのは…どうして?」

うっ!?

そんなに匂う!?

慌てて自分の周りをクンクン匂ってみた。

「みー君、ここで狼さんにはならないでね?ここでは俺らのもんだから、紗輝ちゃんは。ここで変身したら紗輝ちゃんは絶対渡さない」

「おぉ出た!超ド級シスコン兄貴の宣戦布告!」と渚君。

「ははっみー君、一体、紗輝ちゃんに何したのぉ?」と実雷先輩。

「紗輝!?美景と何があった??ってか空那先輩、いい加減紗輝から離れて!」

キレ気味の萌ちゃんが空那の腕を剥がしにかかった。
「やぁだ!やっと抱き締める事出来たんだもん。離さないょ?」

「私も離れたくない。ごめんね、萌ちゃん。許して?」

「紗輝…」

萌ちゃん…すっごくしょげちゃった…。

「萌ちゃん、後で…抱き締めてくれる?」

うわぁ私ったら何て事いっちゃったんだ!?

でも萌ちゃんの顔すっごく笑顔になってるょ。

いいょね?迷惑かけたんだもの。

「紗輝ちゃん、大胆だねぇ。物凄い負のオーラの視線感じない?」

実雷先輩の言ってる意味がわからない。

「紗輝って一途かと思ったけど気が多い?」

渚君まで…

視線を感じ辿ってみるとみー君が私を睨んでる!?

今までに見た事がない顔つき…

やだ…何で?

私…何かした?

とりあえず…謝る?

空那に抱かれたままみー君に口パクで'ごめんね'と告げた。

それをみていたギャラリーは口々に

紗輝は罪な女だねぇ

空那君に抱かれたままで謝られたってねぇ

などと言い、とうのみー君はソッポを向いていた。

「紗輝ちゃん、そんなガッカリしないで?
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