超溺愛ブラコン妹の彼氏
今は俺のもんじゃん」

「うん」

そうだょ!

やっと空那と仲直り出来たんだもの。

「空那…好き」

「俺もだょ。俺は愛してるだけどねっ」

チュッと唇にキスを皆に聞こえるように?ワザとした気がするんだけど…

でも…安心出来る場所。


ガチャッ

扉の開く音と共に'お邪魔しまぁす'と言う多数の声がしてきた。

世那達!?

「空那…どぅしよう…私…世那に─」

「紗輝ちゃん?俺とは仲直り出来たっしょ?それにぃここにいる皆、紗輝ちゃんの味方ばっかじゃん。世那だって帰ってくんの辛かったと思うょ?誰よりも大事な紗輝ちゃんを傷つけたんだから…」

私の言葉を遮りギューと抱きしめ熱弁する空那。

「紗輝、世那が紗輝を拒絶でもしたら俺がさらってやるから心配すんな、毎日、愛情注いで慰めてやるょ。たかが世那、1人だろ!?俺と仲良いとこみせつけようぜ?」と渚君。

「紗・輝ちゃん、俺もフォローにまわるから気にしない」と実雷先輩。

「紗輝、駆け落ちする?」
萌ちゃん…真剣な顔して提案してくれたけど…駆け落ちって言い方古くない?

「お前、古風だな?駆け落ちして逃避行か?紗輝が耐えられると思ってんのか?世那に嫌われたって空那がいんじゃねぇか。3人を引き離す事は出来ねぇよ。親父さんが悲しむだろ?」

渚君の熱弁!

「紗輝…ごめん。変な事言って。兄貴達と引き離さない方法考えるから!嫌わないで?」

萌ちゃん…そんな悲しい顔して言わないで。

「嫌わないょ?私の事考えて言ってくれてるんだもの。ありがと」

「ってかさぁお前らいつまで抱擁してんの?コイツのイタァイ視線感じねぇ?」
渚君の言葉でみー君が静かな事に気が付いた。

「みー君?」

私の声に一瞬反応するがこっちはみてくれず…どす黒いオーラがメラメラと揺れているのがみえる気がする?

「…」

「紗輝ちゃん、今はみー君の心配してる場合じゃないっしょ?」

私と少し距離をとり空那が問いかけた。

そうだった!

世那が帰って来たんだょ!
世那とも皆の協力で仲直り出来るといいな…

「扉の向こうにいる奴ら、いい加減入れば?ってか悪趣味じゃねぇ?」

はぃ!?
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