超溺愛ブラコン妹の彼氏
空那の事は抱き締められても俺は嫌?」

すごく優しく問われた。

違う!違うの!

私も世那を抱きしめたいの!

だけど…そうして…いいの?

「紗輝ちゃん…」

「あのね…私、渚君にいっぱい優しくしてもらったの。そんな私…嫌じゃない?ベタベタに愛してもらえる?もぅ怒って─」

世那の唇が私の唇に触れていた。

すぐ離され、また角度をかえチュッて音が響いた。

「紗輝ちゃんが悪い訳じゃないじゃん。明日からもメイクとヘアスタイルの担当は俺だから」

ウィンクした世那が可愛くて私は思いっきり抱き付いて

「世那〜世那〜世那〜」

って何度も世那の名前を泣きながら呼び続けた。



☆生徒会メンバー

私達の光景を唖然と見ながら

何なの、この兄妹

恋人だっけ?

イヤイヤ違うでしょ

だょね!?

溺愛以上だな

俺も兄貴の仲間入りしたい
いいな、ここまで兄妹なのに愛せるなんて

羨ましい

嫌らしくないもんな

何か…自然だし

世那ってあんな顔するんだ
紗輝ちゃんには敵わないけど彼女になりたいかも

何言ってんだょ今さら

もっと世那と親しくなりたいな

だなっ紗輝ちゃんと会話するチャンスを増やしたい

ってか触れたい紗輝ちゃんに

何考えてんのょ!あそこのあんた達の会長どうにかしなさいょ!

とてもじゃないけど会長なんて今は呼べないわ、あんなキモい顔しちゃって

あぁ郁斗、紗輝ちゃんにマジ惚れだもんな

これで兄妹の愛の深さ思い知らされたんじゃねぇ?


などと生徒会メンバー間で盛り上がっていた。





よかったぁお兄達と仲直りする事が出来て。

私は今、空那と世那に挟まれソファーに座ってるの。

すっごく心地いいんだ。

あっでも…そろそろ夕飯の時間。
「皆さん夕御飯食べて行きますか?」

皆の顔を見ながら聞いてみた。

「渚君は食べてくでしょ?」

大きく頷く渚君。

「パパ何か買ってくるかなぁ。冷蔵庫みて皆で食べられる物考えて作ろっか!?」

「んじゃ俺らがやっから紗輝はここで大人しく待ってろ。ってかお前が一番腹減ってんじゃねぇの!?
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