超溺愛ブラコン妹の彼氏
大好きな兄貴達と仲直り出来た安心感でさ?」

渚君…流石!

「そっかぁ、じゃあ紗輝ちゃんに喜んでもらえるように旨いもん作んないとな?」と空那。

「楽しみに待っててね♪」と世那。

その3人+生徒会メンバー女子軍がキッチンに消えた。

その女子軍はさっきのお兄達の振る舞いに見惚れ渚君にも興味を持ったらしい。

取り残された私はいつの間にか実雷先輩と郁斗先輩に挟まれていた。

「ねぇ紗輝ちゃん達っていつもあぁなの?」

「あんなにベタベタなの?」

「あんな紗輝ちゃんを彼が見たら悲しむんじゃない?」

「唇にキスはやめない?」

実雷先輩と郁斗先輩に何故か交互にいわれた。

2人の非難めいた視線が嫌…。

ここは私達の家なのに何でそんな事言われなきゃいけないの?

「私達ずっとこうしてきたんです。お互いが彼だし彼女だし。今更やめられないし、やめるつもりもないです。オカシイですか?」

あれ?頬を何かが流れた?

これって涙?

って気付いた時には私の視界は真っ暗で…安心する匂いに包まれていた。

「お前ら弱ってる紗輝を泣かしてんな!コイツらが溺愛なのは分かりきった事だろうが!?紗輝の事好きなら受け入れろょ?」

みー君に抱きしめられていた。

「みー君?」

「紗輝…んな悲しい声出すな。俺は紗輝の全てを受け入れるから。だって、ここは紗輝達の家じゃん。何したって家族だもんな」

「オカシイって思わない?」

「思わねぇよ。そんな事考えてたら紗輝の彼氏になれねぇじゃん」
どんな顔して言ってるのか見たくてみー君の顔を見上げた。

そしたら目と目が合って

「んなに見つめんな」

って逸らされてしまった。

再びみー君の胸に顔を埋めた私なんだけど…心臓の音が凄いょ。

「ねぇみー君て女の子には慣れてるんでしょ?なのに心臓の音凄いバクバクしてるょ。私ごときに緊張してる訳じゃないょね?」

「紗輝ごときに、かなり緊張してるょ。こんなに人がいるのにさっ?でもな…この手、離すつもりないから。離して紗輝を逃がしたくないから」

凄い事言ってくれたょね、みー君。

益々、心臓の鼓動が暴れてるょ。
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