超溺愛ブラコン妹の彼氏
「萌ちゃんだ・い・た・んすぎやしませんか?」

「実雷先輩はどうなんだょ!?」

「俺はぁ三番目の兄貴だもんね?紗輝ちゃん♪」

ってまたまた私にふるな!

「あーあ俺の紗輝が困ったちゃんになってんじゃんかょ!」

渚君が私の肩を抱き頭に頬擦りすると生徒会メンバー女子組が来て
'渚先輩、向こう行きましょう'と言って連れ去られた。

唖然と見てたら世那がみー君に何か囁いていた。

「あぁ!?渚の奴目、紗輝ちゃんの事捨てたな!他の女に走りやがって」

「空那…私なら平気だょ?私がかたずけるから座って?」

女の私が座ったままなのにお兄達は忙しそうにしている姿にいたたまれなさを感じて…

「紗輝ちゃん、こんなの気にしないで。嫌々やってる訳じゃないしねっ。あっほらっ来たょ紗輝ちゃんのお守り。しっかりねっみー君。あっオイタはいけませんょ?それとっ渚戻って来てもここに入れてやらなくていいからね。こっちはこっちで好きにやって」

ん?空那はいい事したの?

でも…お守りって言わなかった!?
私、赤ちゃんじゃないょ!?

「空那!お守りって言った!?」

「紗輝、怒んなょ、俺が傍にいてやるから」

怪しげに口角をあげ微笑み私の頭を撫で渚君が座っていた席についたみー君。

あっ気になってた事聞いてみよ。
「さっき世那に何か言われてなかった?」

「あぁ…紗輝には関係ないょ、気にすんな」

不敵な笑みをしながら流された事に腹を立て頬を膨らませた私。

「んな顔すんな!男同士の会話を紗輝には言えねぇよ」

片手で膨らんだ頬に指を置き一気に潰された。

と思ったらキスされていた。

「膨れてる顔より恥ずかしがってる顔のが好きだょ、俺は」

その台詞を聞いた途端、顔の熱が上がっていくのがわかる。

「空那先輩!美景が紗輝にキスしたぁ!見てょ紗輝、真っ赤」

萌ちゃんに告げ口されみー君はチッと舌打ち。

「はぃはぃ、萌ちゃんはこっちに移ろうねぇ。みー君、それ以上のオイタは駄目ょ?」

萌ちゃんをリビングへ連れてった空那。

'紗輝〜'と悲しげな声が数回響いていた。

そんな萌ちゃんを目で追っていたら

「そんなに萌が恋しいか?」
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