超溺愛ブラコン妹の彼氏
未稀椰先輩の事を見られない私。
「紗輝ちゃん…俺の事見てくれない?もぅ嫌わないから」

えっ!?

だって未稀椰先輩って私の事嫌いでしょ?

恐る恐る顔を上げ未稀椰先輩を見ると…私を見つめる瞳が優しく見える…?

「紗輝ちゃん、今回の事で生徒会かなり無理して動いてくれたんだょ?もぅわだかまり捨てたら?」
「…」

実雷先輩…

そこまで私は大人になれなぃよ。
グズグズした思いが頭を巡っていた。

「紗輝、無理しなくていい。踏ん切りつかねぇなら無理すんな」

みー君が傍に来てくれた。

「こんな奴と仲良くしたって何にもならねぇだろ?」

真剣に私の瞳をとらえている。

「また傷付きたいのか!?」

「そんな風にいわないで!未稀椰先輩の目みて?私を見つめる瞳に敵意を感じないの。だけどね…私…がトラブルメーカーだから。仲良くなって、また何かに巻き込んじゃったらって想いがあって。一歩…踏み出せないの。だから…私の…傍に…いてほしい。それで…未稀椰先輩の話を一緒に聞いてほしいの。駄目?」

みー君…固まっちゃったょ。

しかもガン見されてる?

何も言葉をくれないこの瞬間がもどかしい。

「みー君?嫌ならいいょ?」

消え入りそうな声になってしまったけど…聞こえたかな?

「紗輝…おいで?紗輝はいい子だぜ。自分でトラブルメーカー何て言うな」

真剣な眼差しで言われた。

それを聞いても私が動かないから実雷先輩が私を立たせみー君の元へ促された。

目とはなのさきの距離。

手を伸ばせば触れられるのに…おいで?って言ったのに何もしてくれない…

みー君。

もぅ一度言ってょ?

おいで?って…

「紗輝…どぉした?」

「何で触れてくれないの?おいで?って言ったのに触れてくれないの?ギューって…してほしい」

「おいで?」

すかさずみー君の胸に飛び込んだ。

苦しいくらいギューってしてくれた。

「ありがと。すっごく嬉しい。今みたいに優しい言葉も聞かせて?たまにでいいから」

「あぁ」

「大好き」

「…」

「みー君は?」

「…」

「もしかして…嫌い?」

「…」

「そっか…ありがと。もぅ離して!」
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