超溺愛ブラコン妹の彼氏
「紗〜輝ちゃん、みー君、紗輝ちゃんにゾッコンじゃん」

傍にいた実雷先輩に言われた。

「兄貴達にまで嫉妬か。紗輝ちゃん大変だね」

未稀椰先輩まで。

「2人とも、みー君の肩持つんですか!?みー君何ていらないもん。恥ずかしがらずに何でも言ってほしいもん。これからだってお兄達にいっぱい抱き締めてもらうんだから!」

言い切って頬をぷくっと膨らませた私。

そしたら背後から優しい温もりにつつまれた。

「紗輝…好きだ」

「…」

「紗輝は?」

「嫌い」

「愛してる」

「へぇ!?本当?」

顔がみたくて面と向きあった。

頬をほんのり紅くさせたみー君がいた。

「紗輝は?」

「こっぱずかしくて言ってやんない」

みー君の瞳を見つめながら言った。

「言えょ?」

「ヤダもん。でも…キスして?仲直りのキス」

「ヤダ」

「いいもん、もぅさせてやんないから。お兄達に−」

こっぱずかしいなんて言ってたみー君が強烈なキスをしてきた。

唇を離してくれた時には私の息は上がっていて

「その先は言わせねぇよ。こんなもんでいいか?仲直りのキス」

私の両頬に手を添え口角を上げ触れるだけのキスをした。

その両手に私のも添え

「さっきはごめんね。だけど恥ずかしくても…私の為に言えるようになって?」

真剣に伝えた。

「努力はする。けど、出来ないからって嫌うなょ?兄貴達の名前も口にすんな」

「ふふっそんなに私の事が好き?お兄達の事まで嫉妬するくらい好き?」

「頭の中は紗輝の事ばかり。どーしてくれんだょ、俺をこんなにして。もぅこの手を離したくねぇ」
私を抱き締めて頬擦りしている。
私もずっとこうされていたい。

「いいねぇこの2人。俺もみー君になりたいなぁ」

「今さらだけど紗輝ちゃんが彼女なんて羨ましいな」

「ふぅん、やっと気付きましたか?紗輝ちゃんのよさを」

「彼氏も兄貴達も羨ましい。あんなに拒んでた自分が滑稽に思える」

「そこのラブラブカップルさん。1人すっごく睨みをきかせてるお兄様がいるの気付かない?」

へっ!?

睨みをきかせてるお兄様

って1人しかいないと思うけど…
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