超溺愛ブラコン妹の彼氏
真面目な顔してマジマジと見てくるもんだからたじろぎ気味の私。
「ちっ違うもん。まだまだ皆といたいだけ!」

'ふぅん'と怪しげに口角をあげ

「紗輝ちゃん、皆からもらったノートのコピー貼った?」

「まだだょ」

「明日から復帰でしょ?皆の苦労無駄にしちゃ駄目。やってきな?待ってるから」

周りを見渡し'帰らないでね、直ぐすませてくるから'って渋々、部屋に向かった。



☆空那

「みー君、紗輝ちゃんの部屋わかるっしょ?行っていーよ。ただし、オカシナマークつけないでね?」

「あぁ、じゃあ腰が砕けるくらいのキスしてくるわ」

「それも禁止に決まってるじゃん?」

俺の視界から消えたみー君。

まぁ今晩だけだからね

こんなサービスはさっ

何するか何てのは後で紗輝ちゃんに消毒しながら聞くしね。



☆美景

紗輝の部屋の扉はあいたまま。

ん?何か言ってる?

電話か?

と思ったら空那に対する文句で

今、言わなくたっていいのに

皆帰ってからでも出来るのに

とか言ってるのが聞こえる。

俺は泥棒のようにそっと近付き背後から抱き締めた。

「ヒャッ!?誰?この手…みー君?」

「…」

「えっと…何かあった?あっ゙!?空那とケンカして逃げて来た?」
と言い俺を見つめる紗輝。

「俺、ケンカしても逃げねーし。空那は気をきかせて俺らを2人っきりにしてくれたの。たまには、いい事する兄貴だな?」

「本当!?空那が?」

「あぁ、こんな事で嘘言うかょ」
紗輝が物凄い力で抱き締めてきた。

それに耐えきれずベッドにダイブした俺。

数回、スプリングがバウンドした。

「積極的だねぇ、するか?」

「しない!けど…キスして?」

顔を赤くして瞳潤ませて…この顔、反則

キスだけじゃとまんねぇだろ

挑発しすぎだ

でも触れるだけのキスを数回した。

「やる事やったか?」

「まだ」

「んじゃ終わらせよう。それが空那との約束だろ?」

潤んだ瞳で見つめてくる紗輝。

「まってて…くれる?」

「あぁ」

「独りにしない?」

「あぁ」

「終わったらご褒美くれる?」
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