続・天使が舞い降りた。
「…」
「どうして1年前にそうしてくれなかったの? って」
「そんなこと…」
何でこんなイジワルな言い方しかできないんだろう。
俺はそんなことを口にしている自分に嫌気がさした。
「俺はどうしてって思った。あいつに聞いた時。だって、裕子とタクヤの為に凛と別れたのに…」
凛は俺の言葉を黙って聞いている。
「俊介も凛もまだ想い合ってるんじゃないのか? 心のどこかで」
「そんなことないよ」
何を言っているんだろう?
そう思いつつももう止まらない。
「じゃあ、何であんな顔すんの? 何で泣くんだよ?」