続・天使が舞い降りた。

「だけど私はきちんと今を生きてるんだよ?」

「…」

「今は潤一さんが好き」

「凛…」

「それじゃあ、ダメ?」


俺は首を横に振って、凛の体を優しく抱きしめた。

凛の言葉は死ぬほど嬉しくて。

同時に自分の大人気なさを痛いほど感じて、心から情けない気持ちになる。


暗闇の中で感じる凛の鼓動を確かめるように、

俺は凛を強く抱きしめたー。










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