続・天使が舞い降りた。

しばらくして車のドライバーが運転席から飛び出してきた。

倒れたままの凛に必死で話しかけている姿を見て、俺はようやく現状を理解する。


「凛…!」


固まった足を必死に動かして、凛の元に駆け寄る。

苦しそうな表情の凛。

その額からは血が流れ出ていた。

俺の呼びかけに対する反応はない。




「すみません、救急車!」

「…あ、はいっ!!」

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