続・天使が舞い降りた。

「ごめん」

「…」

「俺のせいでこんな…」

その表情は泣きそうな顔だった。

「俊介のせいじゃないよ」

美紀はそんな俺たちの様子を不思議そうに見つめている。

「俺がもっと強く掴んでれば…」


あの時、俺が凛の腕を離さなければこんなことにはならなかった。

だけど

"自分の気持が揺らぐ"

そう叫んだ凛を引き止めることができなかったんだ。

凛の気持ちがやっぱり今も俊介に向いてること、もしくはまた向き始めてること…

凛自身も今日初めて気づいたのかもしれない。


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