続・天使が舞い降りた。
「最近、どう?体は」
キッチンの流しに2人並ぶ。
そんな少し気まずい雰囲気の中で俺は口を開いた。
「うん、大丈夫だよ?」
「仕事きついんじゃないの?」
「ここは自分のペースでできるし。…それより潤くんこそ大丈夫なの? ツアー大変だったんでしょ?」
「まあ年々きつくなってるような…。20代前半のようにはね」
「あはは、少し鍛えなくちゃねー?」
昔と変わらず笑顔で俺に接してくれる美紀。
嬉しくもあるけど、その笑顔を見るたびに心が痛む。
「あんまり無理しないでよ」
「…ああ」