続・天使が舞い降りた。




俺たちは比較的空いている場所に腰を下ろした。

周囲から見たら恐らく恋人同士に見えるだろう。

こうやって凛と肩を並べていることが嬉しくて。

だけど俺たちの座った間には少しだけ距離がある。

その距離が無性に切なかった。




空に打ちあがって消えていく花火。

花火が上がる度に凛は嬉しそうに歓声を上げる。

そんな楽しい時間はあっという間に終わってしまう。






「綺麗でしたね!」


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