チョコレート・キス





たぶん、氷沙は大丈夫だ。
俺には分かる。


焦らない理由がそれで、それは真実だった。

もうずっと、俺は氷沙に何かあればすぐに波動をつかめてしまっていた。
今、それは特に危機をはらんでいない。
ただ、彼女の傍に何か憑いている事は確かだが、それも悪意あるものでは今のところない。



「……ま、そっちのは波樹には荷も重いやろし、やったらなやねんけどな」

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