いつまでも。

何で有史がいるの?
ねぇ?何で?



最悪なことに
私と有史は隣だった。

有史はずっと外をみて
ぼーっとしていた。

私は思い切って話しかけてみた。


「ねぇ。」

すると有史はびっくりしたかのように
こっちを振り向いた。

「なんですか?」

喋り方がぎこちなかった。

「有史だよね?」


「何で俺のこと、
知っているんですか?」


私は一瞬耳を疑った。

「何でって…。
中学からの知り合いじゃんか!」

「そうなんですか?」

「そうだよ!
本気で覚えてないの?」

「はい。」


私はショックだった。
もう忘れられてしまったのかと
思うと悲しかった。

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