いつまでも。

-優side-


私は自分の教室に向かって走った。
そしてついた。
ドアを開けると、
有史しかいなくて有史は寝ていた。

「有史、有史。起きて。
ねぇ。起きて?」

「ん…。あ、優。」

「有史?」

「俺、思い出したよ。
優のことも何もかも。」

「有史…。」

私は涙が溢れ出た。

「優。ごめんな。
あの日行けなくて。」

「心配したんだよ?
あの日のメールの意味が
分からなくて…。」

「ごめんって打った。
でも上手く打てなかった。」

「いいよ。無事でよかった。」


有史は抱きしめてくれた。


「大好きだよ。」

私は有史に言った。

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