現実俺様彼氏。
無言で東條さんの後をついていった。
廊下ですれ違う女子社員たちが媚びるように
東條さんに挨拶をする。
「おはようございま~す」
「今日も素敵ですね!」
笑顔で頭を下げている。
昨日の東條さんとは全く違う。
そして、5F分上がったところに資料室があった。
東條さんは資料を持っていて、スーツの後ろポケットに入れていた鍵が取れないようだった。
でも、私は警戒しているから取ってあげようなんて思えなかった。
「おい、鷹島」
「はい?」
さっきは鷹島くんって・・・。
「おい、聞いているのか?」
「あ、すいません!」
「俺のケツに見惚れてないで鍵とってくれ」