現実俺様彼氏。
「お呼びでしょうか」
「コーヒーを煎れてくれるかな?」
「はいっ!」
東條さんにコーヒーを頼まれて給湯室へ入った。
みんな分煎れようかな…。
私は8個のカップをお盆にのせて、部長の所からコーヒーとミルクを置いてまわった。
「鷹島、気がきくな」
部長がそう声をかけてくれた。
その後、田崎さんのデスクにもコーヒーを置いた。
「お、胡桃ちゃんおおきに♪」
そして、東條さんの机にコーヒーを置いた。
「どーぞ」
「ありがとう」
ニコッと笑って見せた東條さん。
恐ろしいはずなのにドキッとする。
すると、笑顔のまま私の手にメモを握らせた。