現実俺様彼氏。



「ほな、自己紹介しとこうや!」



大阪弁を喋る先輩が言った。




「じゃあ、君からグルっと一周や!」




「栗山透です。よろしくお願いしま~す!」



「君沢拓真です!!よろしくお願いします!!」



私に回ってきちゃった!!緊張する!!




「あはは、君大丈夫か?君の番やで!」




「あっ、鷹島胡桃です!22歳でふっ…!よろしくお願いします…」



噛んじゃった…。



「なんや、胡桃ちゃん可愛いなあ~!俺は田崎陽介(たざきようすけ)や!関西出身です、よろしくな!!」



次の番は私の真向かえの男性だ。



「僕の名前は東條誠(とうじょうまこと)、これからよろしくね」




ずっと私に微笑みながら言ってた?



ううん、社交辞令よ!自惚れちゃダメ!



「誠はモテんねんでえ~!まっ、裏の顔は…」



「田崎くん、余計なことはお口にチャックだよ?」



なんだか目の前でコントを見てるみたい。



それにしても東條さん、かっこいいなあ…。



お口にチャックって可愛いことも言っちゃうし…。



ズルイッ!!



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