現実俺様彼氏。



「あの…、東條さんと透って本当に兄妹なんですか?」




「・・・俺が嘘ついてるとでも言いたいのか?」




「いえっ!!え~と・・・」




「両親は透が小学校に上がるときに離婚したんだ。」




「離婚・・・」




「ああ。透は母親に、俺は父親に引き取られた。母親は父親の籍から抜けて栗山になったんだ。」




「ねえ、私たち似てないでしょ?」




東條さんと透は確かに似てないけど・・・。




「でも、目が似てるかも・・・」




「言われてみれば似てるかもしれないな、親父の目に」




「そうなの!?」




透は東條さんの腕を引っ張って、鏡の前へ行った。




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