Diary/ダイアリー
「うん、明日から休みでさあ。
うん
実家帰るから会おうよ〜

わかった。
5時に駅ね
じゃあ、明日!」

地元の親友、熊井英理に電話した

英理は幼稚園から中学まで一緒

なんでも話せて一緒にいて居心地がいい

久しぶりだな…



久しぶりの地元は、

すっかり雪国

寒いなぁ…

駅の外でふるえながら英理を待っていたら

一台のピンクの軽自動車が近付いた
「美緒〜!!」


「英理ぃ〜!
久しぶり〜!」

「まあ、乗って乗って」
と助手席を指さす英理

私は急いで荷物を後ろに乗せて助手席に乗り込んだ。
「美緒は変わんないね〜
腕ほそ!ちゃんと食べてんの〜?」

「適当なもんしか食べてないかも〜お腹へったぁ」

「じゃあガッツリ食べに行きますか!」
と英理は車を走らせた。
雪がつもっていたから、スピードはゆっくりだった。
車は ファミレスの駐車場に入った 。

「美緒、ここ懐かしいね」
「うん」

このファミレス

高校の時、

ここで、泣きながら英理に成海君が忘れられない事を初めて話した場所


「今は?成海君の事、吹っ切れた?」


「…全然ダメ」

忘れる事なんかできない、

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