君までのキョリ
「んじゃ、今日は少しだけ練習に混じってもらう。明日、お前らがどれくらいできるか見るから」
「「「はい!!」」」
部長も素晴らしくかっこいい人でした。
運動部らしく、返事ははっきり大きな声でする。
「じゃあ、皆。まずはグランド30周からいこうか。初めてだしね」
「ちょっ、佑司。お前、初めてにしてはキツいって」
「え。じゃあ、いつも通り50とか100とかいく?」
部長の後ろから出てきたのは優しそうな先輩。
すでに言ってることがSっ気たっぷりだけど……