君までのキョリ


「桜、ついてたよ」

知らない、同い年ぐらいの男子がそこにはいた。

彼は爽やかな笑みで私を見ていて、ドクン、と胸がなった気がした。

どうやら、髪についてた桜をとってくれたみたいで。

「あ、ありがと」

「どういたしまして」

そういうと、彼はどこかに行ってしまった。

名前ぐらい聞いておけばよかったかな?

胸にドキドキを残して、学校への道を急いだ。





< 3 / 105 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop