君までのキョリ
「……またな…っ」
「藍藤が焦ってる」
「凜ちゃんが大事なんだろな」
「そこかよ」
笑いながら、俺達は更衣室に向かった。
本当、初対面でもわかるクールっぷりがさっきの藍藤にはなかったし。
双子だって言ってたしなぁ。
もしかして、凜ちゃんが強かったりして。
「なんとなく、翼が考えてることわかる。俺も今、思った」
「最強説?」
「それ!」
その後は、いそいで着替えた。桜木達、待たせるの悪いし。