君までのキョリ




「そろそろお開きにするか」

夏樹が言った。

時計を見るともう6時。

……早いなぁ。

「って、雨降ってるし。ま、濡れて帰るわ」

「あ。風邪ひかないようにね……って、行っちゃった」

私が浩輔に言おうとしたら、もうそこにはいなくなっていた。

もう、行動が早いんだから。

帰ったら、浩輔くしゃみしてないか覗いてみよっと。





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