君までのキョリ


「‥‥はぁ。浩輔の脳内にはつくづく呆れる。梓は、どうだった?」

「私?」

「わ、桜木の点数やばっ。俺より遥かに上じゃん」

そう言ったのは忍宮くん。

忍宮くんの手には平均ぐらいの点数が書かれたテストがある。

「それでも、80点代だからどうなんだろ‥‥」

「頭いいって!秦城とかと比べんのは異常だって」

「あたしに失礼だとは思わんのか」

あ、忍宮くんの代わりに浩輔が叩かれた。





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