君までのキョリ


「ま、15分とか余裕なんだけどさ。駅から学校まで最短往復8分‥‥は言いすぎか」

「すごいね。足速いんだ」

「それなりにはな。そうだ、あんたの名前は?俺は1-1の速水英樹(ハヤミヒデキ)」

「私は1-2の桜木梓」

「おっ、よろしくな」

速水くんはまぶしい笑顔を私に向けて言った。

第一印象で、爽やかそうな人だと思う。

それから、速水くんは走って戻って行った。





< 88 / 105 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop