双子悪魔のホームステイ



「は、はい、大丈夫です……。心配かけてすみません……。」


「謝らなくていいよ。結祢ちゃんにケガが無いならそれでいいんだ!」


「俺様は別に……心配なんかしてねえよ。ディザスがどうしてもっつうから付いて来てやっただけだ。」


申し訳無さそうに謝る結祢に対し、ディザスは頭の後ろで両腕を組んで笑顔で言って、クレイはフイッと顔を背けて返した。



「あの……お二人は怒るかもしれませんが、私はティディさんのことを悪い人だと思えないんです。だから、ティディさんとお話したいですし、今日のような失態をまたお見せするかもしれません……。」


「うん、わかってるよ。そのことは……結祢ちゃんが優しいから仕方ないんだって割り切ってるから。なっ、クレイ?」


ディザスは同意を求めるように、クレイの方を振り返る。


しかし、



「クレイ……?おいっ、クレイってば!!」


クレイは地面に片膝を付いてハアハアと荒い呼吸を繰り返していて、返事ができるような状態では無かった。
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