双子悪魔のホームステイ
「なあ、クレイ?俺が別人みたいになったって、どういうことだよ?」
「……さあな。俺様が来た時には、おまえは地面に寝転がっていて、空浪は肩に傷を負っていたからな。引き分けってことだろうよ。」
「地面に寝転がってたって……ええっ!?俺、カッコ悪いところを見られちゃったなあ。結祢ちゃんに失望されてないといいけど……はあ。」
眉を下げたしょげたような表情で肩を落とすディザスに、クレイは片方の口角だけ上げて見せた。
「……それでこそ、おまえだよな。」
「んっ?」
「何でもねえよ。いちいち反応すんな、阿呆。」
「わっ!?なんで頭撫でるんだよ、クレイー?こんなことされたら、俺の方が弟みたいじゃん!」
クレイの手を振り払おうと頭を左右に振って騒ぐディザス。
その様子を、星駆の手当てをしながら微笑を浮かべて見ている結祢であった……。