双子悪魔のホームステイ
母様の家出!?波乱の四人同居生活!!








長い銀色のウェーブがかった髪を優雅に揺らしながら、女性は呆気に取られている三人を真紅の瞳で見据えていた。



「何を呆けておりますの?わたくしは、疲れています故、早く一人部屋を用意してほしいと言っているのですわ。」


「なっ……何なんですか、あなたは!いきなり来たかと思えば、名乗りもせず……そんな傲慢な注文をするなんて!」


呆気にとられていた三人の内の一人、部屋の主である綿葉 結祢はファイティングポーズをとって言い返す。

茶色い三つ編み髪がファサと上下に揺れ、大きめの黒い瞳には銀髪女性の姿がくっきりと映っていた。


銀髪女性は威圧的な腕組みポーズは変えないまま、チラと結祢に目だけ向けた。
< 148 / 345 >

この作品をシェア

pagetop