双子悪魔のホームステイ



「よろしくね、ディザス君、クレイ君。」


母様は柔らかい笑みを二人に向けて言った。



「姉さん、長旅で疲れているでしょ?客間が一つあるから、是非ともそっちで三人で休んで。こっちよ。」


「そうさせてもらいますわ。ディザス、クレイ、行きますわよ。」


ロールは二人の息子の名を呼んで、結祢の母親の後をついて歩く。

しかし、ディザスとクレイはその場から動こうとしなかった。



「クレイ君……ディザス君……お母さんが呼んでいますよ。客間の方がこの部屋より広いですし、くつろげると思います。行かなくていいんですか?」


「行かないよ!俺にとっては結祢ちゃんの部屋の方が心地いいもん!」
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