双子悪魔のホームステイ


ティディは尚も怪訝そうな表情をしていたが、ロールに手招きをされ、リコナには手を引かれ、三人は天界へと飛び去って行った。

それをぽかんとした表情で見送ってから



「何がしたかったんでしょう、ロールさん……?」


結祢が首を傾げながら呟く。



「さあな……おふくろの考えていることは、よくわからねえよ。元からああいう感じだけどな。」


「旅行感覚なのかもなあ。父さんに愛想つかして家出って、珍しいことでもないことだし。」


クレイとディザスはそれぞれの見解を述べてから、顔を見合わせるてハアと小さな溜め息をつくのだった……。













同日の夕方、天界にある閻魔の居城。



「おお、帰って来たか、我が妻よ!久々の下界遊覧は楽しかったかね?」
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