双子悪魔のホームステイ
「わ、私は大蛇矛を持って行けばいいんですよね……。えっと……あ、あれかな?」
結祢は一人確認するように言うと、見るからに重たそうな大蛇矛を抱え
「重っ!い、一体、何でできてるんですか、これ!こんな物持って、家まで帰れなんて何のイジメですか!!」
文句を言いつつ、クレイの大蛇矛をずるずる引きずって家に帰っていった……。
「……っ。」
原因不明の症状で倒れたクレイが目を覚ましたのは、翌日の夜。
結祢の部屋にある青いソファの上に、彼は寝かされていた。
「あっ、気が付きましたか、クレイ君?」
半開きの目で辺りを見回すクレイに、結祢が声をかけた。