双子悪魔のホームステイ



「クレイ!良かった……このまま、永遠に目が覚めなかったらどうしようかと思ったよ……。」


「不吉なことを……真顔で言うんじゃねえ、ディザス。あと……滅茶苦茶重てえよ。」


のしかかるような体制で顔を覗きこんでいるディザスに、クレイが毒舌調で言葉を返す。



「私も心配しましたよ……。クレイ君が目覚めなかったら、この大蛇矛をどう処理したらいいのかって。燃やすと地球環境に悪そうですし……」


「そっちの心配かよ!それと、勝手に他人の武器を燃やそうとすんな!」


「ふふっ、冗談ですよ。弱っているクレイ君をからかってみたくなったんです。」


「おまっ……覚えてやがれよ。」


クレイはきつく睨んでみせたが、額に冷却シートを貼られて横たわっているためか、全く怖く見えなかった。
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